http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070712/129724/?P=1
から抜粋
トップがエンパワーメント(権限委譲)の極意や、
革新は実は若い人の力を生かすことから生まれたこと、
イノベーションは全く不連続に起きるものだということなどを
知っている人ならいいのだが、そうでなければ、
マネジメントに失敗し、暗い結末を迎えることが少なくないだろう。
資金を投じたプロジェクトの失敗は確かに痛い。
だが、プロジェクトの失敗よりも、実は失敗によって人を
育てられなかったことの方が何倍も痛い。
責任とリスクを避け、創造からはほど遠い仕事ばかりを体験させたまま、
成功体験をさせないまま、社員に年を重ねさせていくと、
魅力的な技術者は育たない。結果として、その企業は赤字から逃れるために
必死になって短期的な経営課題に取り組み、技術者に生産性の低い作業に従事さ
せ、疲労困憊した技術者集団にしてしまう。これは、技術系だけでなく、営業や
管理などの部門でも同じだろう。
少し誇張が過ぎるかもしれないが、日本の競争力が衰退する裏側には、
こんなシーンが多く存在しているのではないだろうか。
人を育てられないことから始まる負のスパイラルである